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2020年04月

2020年04月 一覧

アマビエ

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コロナウイルスの感染拡大に伴って「アマビエ」人気? は衰えていないようである。ツイッターを覗いてみたら「アマビエ」に関するツィートが1時間で130件とある。イラストはもちろんグッズ、和菓子・クッキー、酒・ビールとさまざまで、千葉・茂原では「あまびえ様」木彫まで出現している。水木しげる氏が妖怪として紹介していたから、流行の元はこちらかも知れない。

「アマビエ」のもとは上図で、肥後国(熊本)海中に毎夜、光る物出る。見るとづ(図)の如き者現れ「私は海中に住むアマビエと申す者也。当年より六か年の間、諸国豊作也。併し病流行に早々私写し人々に見せそうらえ」と申して海中に入りけり、とある。弘化三年(1846年)とあるから江戸時代後期である。江戸でコロリ(コレラ)が蔓延したのが安政五年(1858年)である。江戸では2年間にわたり10万人が死んだとの記録があるという。当時の江戸の人口は100万人だから人口の1割が死んだという。アマビエの妖怪図が出てからは12年後のことである。まさにコロナとは一字違い。もっとも江戸時代にはいろいろな呼び名があったようだが、コロリ退治に奔走した蘭学者・医師の緒方洪庵が「虎狼痢」としている。

ちょうど、現在再放送されている「JIN-仁-」が、現代から江戸にタイムスリップしてコロリと格闘する南方仁の姿を描いている。当然、劇中には緒方洪庵も登場する。当時の江戸の人々は、加持祈祷、疫病退散のお札を張ったとあるが、ただしこの時、「アマビエ」の写しを病除けの牛王符(護符)として戸口に張ったかは分からない。

アマビエ人気が続くようなら、彫師に版木を作ってもらい一儲けしようかなどとよからぬことを考えるが、それよりもコロナが収束してくれることを願って、家で寝ているか!!

 

追記

5月1日東京・調布市が名誉市民の水木しげるさんの描いた妖怪「アマビエ」をホームページに載せ画像提供するとの発表があった。よこしまなことをしなくてよかった。

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  2020/04/30  飯田 善則

一張一弛

「人は『一張一弛』が御座なく候ば続き申さずものなるに、西下は『張』ばかりで『弛』ということはあらせられぬ……あれでは気根が続きそうもない」。

 江戸時代・寛政の改革を主導した老中首座・松平定信に対し根岸鎮衛(当時・勘定奉行のち南町奉行)が評した言葉である(よしの冊子)。

 現在は世界中が新型コロナウイルスの蔓延により「張」ばかりが強いられる状況となっている。日本でも「緊急事態宣言」が発出され、不急不要の外出自粛、小売り・飲食業はじめ経済活動はほとんどの分野で営業自粛となり、スポーツ・音楽などのイベントも開催自粛となっている。学校は休校、公共施設も閉鎖、公園すら使用制限とこれまで経験したことがない緊張を強いられている。最も緊張を強いられているのは医療関係者で、まさに生き死にの現場での緊張が如何ばかりであるかは想像を絶する。

 それに比べれば、感染するかもしれない通勤、リモートによる在宅勤務、在宅学習など我慢しうる緊張かもしれない。しかし、日常生活が強制的に変化を強いられることは個々人にとっては、ストレスである。先が見えないことが、余計に緊張を増幅させる。

 こうした時こそ「一張一弛」、いかに「張」の状態から「弛」を見つけるかが重要であろう。「張」ばかりの状態が続くわけはない。

 

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  2020/04/16  飯田 善則
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