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地震・津波に加え河川氾濫の危機

地震・津波に加え河川氾濫の危機

 

 

 

20113月の東日本大震災により、地震、津波の恐ろしさを国民は思い知らされた。これを契機に、大規模なビルやタワーマンションでは免震構造を採用、自家発電装置を設置するなど、地震・津波対策に注力してきた。それでも、神奈川、千葉の沿岸部に立地する住宅は販売に苦戦し、福島第1原発の放射能汚染や液状化の影響もあって千葉エリアでは住宅供給が激減した。さらに、今回の関東から東北地方を襲った豪雨による河川の堤防決壊による氾濫は、地震、津波のみならず、河川流域の危険性も認識させた。建物が水没すれば、地下の免震装置も自家発電装置も機能しなくなる。

▼首都・東京においても荒川の氾濫がクローズアップされ、「ゼロメートル地帯」(地表標高が満潮時の平均海水面より低い土地)や「天井川」(川床が周辺の土地より高くなった川)が人々の意識にのぼる。ゼロメートル地帯は江東区、江戸川区、葛飾区などの荒川両岸地帯に広がっており、この地域に約150万人が暮らしている。足立区南東部や浦安市にもゼロメートル地帯はあり、仮に荒川が氾濫した場合には、銀座や東京駅まで水没し東京の機能は麻痺すると予測されている。

▼国土交通省関東地方整備局・荒川下流河川事務所が2012年に作成した「フィクションドキュメンタリー 荒川氾濫」である。これによれば、荒川上流の降水量が3日間で550ミリに達すると、荒川が氾濫する想定になっている。荒川は隅田川などと合流し周辺地域を水没させその被害は下町地域のみならず、千代田区、中央区まで飲み込むと想定している。

最近のゲリラ豪雨などの状況をみていると、あながち、「フィクション」とばかりは思えなくなる。ちなみに、この動画の再生回数は鬼怒川氾濫の前までは2,000回程度であったらしいが、私が見た時点では88,000回余にも跳ね上がっていた。

 

国土交通省関東地方整備局 「フィクションドキュメンタリー 荒川氾濫」は

   
      http://www.youtube.com/watch?v=hE4oVRwvMf8
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何の災害であれ、テレビ画面に映される家の崩壊、避難の人々の姿をみれば、こうした危険地域に住みたいとは思わないだろう。東京でいえば、河川の危険は荒川だけではない。東京都の「洪水ハザードマップ」には自冶体ごとに河川のハザードマップが掲載されている。もっとも、高台にと思うと、崖崩れの危険性もあるが・・・

 

東京都建設局 「洪水ハザードマップ」は

 

 

     

住宅購入を検討している人々もこれを機会に、ハザード情報に敏感にならざるを得ない。現実にならないことを祈るが、不動産業界としてもこうした事実に目をつぶることはできない。

 

  2015/09/15  飯田 善則
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