2018年は戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)の年ーー字は似ているが、正反対の意味を表し「戊」は繁栄、「戌」は滅・滅亡を表すとされている。つまり、繁栄か滅亡の両極端が現れる年だといわれる。年末に北朝鮮問題が最悪の状況を迎えると聞かされてきただけに、これは「戌」の年かと恐れてきたが、どうらら小康状態保っている。
国内に限って、戊戌の年を遡ってみると、60年前の1958年(昭和33年)は「岩戸景気」が始まった年で、1万円札が発行され、東京タワーが完成、皇太子妃(現在の皇后さま)が決定と繁栄の序章の年であった。「団地族」なるものが出現したのもこの年である。
その前の1898年(明治31年)は日清戦争に勝利(1895年・明治28年)のあとの平穏な年で、今年の大河「西郷どん」の西郷隆盛の銅像(高村光雲作)が上野公園にたてられた。さらに遡ると、江戸時代・天保9年(1838年)である。前年は「大塩平八郎の乱」が起こるなど天保の飢饉の最中であり、水野忠邦による「天保の改革」の序章となる年であった。奢侈禁止令・風俗取締令により生活のあらゆる面が規制された。なかには「豪華な家は6か月以内に取り壊せ」なるメチャクチャなお触れまで出された。当然、不況で、その後水野は老中職を罷免された。
もっと以前には、慶長3年(1598年)、豊臣秀吉が死去、朝鮮出兵の諸将が召喚され、その後の関ヶ原の戦い、徳川幕府の成立につながる年となった。
こう見てくると、滅亡といった最悪の要素はなく、繁栄を期待したくなる年であることを祈念しておきたい。


